みなさん、くるぶしの下の痛みと聞くと捻挫を連想すると思いますが、ここでは、捻挫(外傷)以外のランニング障害についてお話しします。
まず、内くるぶしの下に痛みを感じる場合は「後脛骨筋腱炎」、外くるぶしの下に痛みを感じる場合は「腓骨筋腱炎(長・短の2種類あり)」を疑ってください。
関連リンク:
後脛骨筋腱炎の原因と解剖図
腓骨筋腱炎の原因と解剖図
原因は、
- アーチの低下
- 路面が悪い
- シューズが合わない(特にランニング時、踵がぶれるオーバープロネーション)
- O脚・X脚などのアライメントの異常
などが関係します。
つまり、このような状態で走りすぎると、腱にいろいろな方向への力が作用し、炎症が起きます。
ちなみに、後脛骨筋は内向き(つま先が内側に向く)に蹴り上げるときに、腓骨筋は外向き(つま先が外側に向く)に蹴り上げるとき、それぞれ働きます。
次に予防ですが、ふくらはぎと足裏の状態を良くしておくこと。また、頻繁にこの障害を繰り返す人は、踵のホールド感がしっかりとしたシューズを選ぶことと、チューブによる筋トレもおすすめです。
最後に、痛みがある場合ですが、練習は距離は控えめにして、ゆっくりなら大丈夫です。ただし、練習後のアイシングとストレッチはお忘れなく。
意外とこれで治っていくケースが多いです。
それでも治りが悪い場合は大変鍼がよく効きますので、ぜひ当院へお越しください。
関連リンク:
後脛骨筋腱炎の原因と解剖図
腓骨筋腱炎の原因と解剖図
腱炎と腱鞘炎はどう違う?腱の働きと構造
筋トレは、練習前、後どちらにやるべきか
ランニングシューズの選び方
鍼(はり)の効果
故障中の練習はどうする?
カテゴリ:スポーツ障害と治療