マラソンランナーに多い、外くるぶしの下の痛み(腓骨筋腱炎)について、その原因と筋肉の働きについて解説します。
腓骨筋には、長腓骨筋・短腓骨筋の2種類があります。
長腓骨筋は、腓骨頭・腓骨上部外側面・筋間中隔(筋肉をグループ分けしている結合組織の壁)から始まり、外くるぶしの下を通って、足裏にまわり内側楔状骨、第1中足骨粗面につきます。
短腓骨筋は、腓骨下部外側面から始まり、第5中足骨粗面につきます。
<働き>
- 着地して足を蹴り上げる時に、ヒラメ筋、腓腹筋を働きやすくするための協力筋
- ランニングしている時のアーチの支持や調整(動的支持ともいう)
- 不整地を走る際、足首を地面に適合させる(外返し)
<腱炎が多い理由>
腱の走行が、外くるぶしにより曲線になっている上に、着地をするたびに左右に動き、使用頻度が高いため。
※痛みは、走るとズーンとした痛みで、無理をすると走れてしまうので、ケガを長引かせるケースが多々あります。練習量を落として治療を続ければ、割と早く回復します。