加齢による筋肉の変化については、速筋が痩せることで、スピードが出なくなることを、過去のブログに書きました。
今回は、その理由をさらに詳しく説明します。
なぜ速筋が痩せるのか?
速筋を使用する機会が減るとともに、筋肉を支配している運動神経が加齢とともにひとつずつ死滅し、筋繊維が細くなり、筋繊維の数も減るからです。
また、速筋の神経細胞は大きく、よりエネルギーを多く必要とするため、生命を維持するためには、遅筋の割合が多い方が人間にとって都合が良いからです。
速筋を痩せないようにすることは可能か?
加齢は止めることはできませんが、痩せるスピードを遅らせることは可能です。
速筋を鍛えることでマラソンの記録にどんな影響があるか?
当然、速筋を筋トレなどで鍛えることで、スピードは出ます。
ただ、筋トレのやり方(パワー・スピード・回数など)により、効果に違いがあるということを考えなければなりません。
マラソンの場合、瞬発的な筋力を高めるのでなく、目的は、速筋の筋持久力、スピード持久力を高めることです。
つまり、40歳以上のマラソンランナーの筋トレとスピード練習は、ここが大事なポイントです。
40歳以降は速筋が痩せ始めるわけですから、若い時とは違った練習方法を考える必要があります。
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