ランニング時に、脛の前外側(前脛骨筋)の痛みがなかなかとれず、来院する患者さんがいるので、原因と対策をお話しします。
<前脛骨筋とは>
脛の骨(脛骨)から起き、内くるぶしの下にある内側楔状骨と親指の中足骨の裏側(足裏)に付きます。
作用は、ランニング時、地面を蹴った(引き伸ばされる)あとに、足首を戻す(背屈)運動です。

<痛みの原因>
- シンスプリント
- コンパートメント症候群
- 坐骨神経障害によるもの
- 血管障害によるもの
などです。
マラソンランナーに多いのは、圧倒的に1と2。その原因は、走りすぎによる筋疲労が、骨膜や筋膜に炎症を起こしたり、筋膜内の圧力を高めることによるものです。
当然、しばらく休んでいれば治ってきますが、治りの悪いものは、筋肉の伸展、収縮能力の低下が考えられます。
<対策>
1、2ついては、過去のブログを参照してください。
シンスプリントとは
ランナーに多い、下腿のコンパートメント症候群
治りの悪いものは、ランニングは控えめにして、マッサージ、はり、ストレッチなどで、患部とふくらはぎの血流を良くすることで、少しずつ回復してきますが、シューズの見直しも大切です。案外、重いシューズを履いている人に多いと感じています。
なぜなら、シューズのつま先を持ち上げないといけないからです。
その他、練習内容、フォームなども関係します。