今年の箱根駅伝は、東海大学の初優勝。しかも、青山学院大学の5連覇が濃厚だっただけに、過去最高の視聴率を獲得し、空前の盛り上がりでした。
さて、最近大学駅伝のレベルが一気に高くなりました。今回も1位、2位ともに総合大会新記録。
その理由はいくつかありますが、新聞記事によると、ひとつめは89年の留学生の登場により日本人が刺激を受けたこと。ふたつめは、青山学院の原監督が取り入れた「目標管理」「体幹トレーニング」によるもの、と言われています。
私は、それに加えてメディアを含めた関係者の努力により、日本一人気ある駅伝に成長したことも、レベルアップの大きな要因だと思います。
また、物質的な部分になりますが、ナイキ社の厚底シューズの開発により、好タイムが出るようになったのも事実です。今回も相当な数の選手が、ナイキ社の『ヴェイパーフライ4%』を使用していました。今後も、ますます高速化が進み盛り上がることでしょう。
そして、箱根駅伝創始者、金栗四三氏の目標でもある、「金メダルをとるマラソン選手を輩出する」駅伝になってきています。
さらに付け加えると、出雲や全日本とは違い、箱根駅伝に出場した選手は卒業後の選択肢が増えるなど、出場選手にはプレミアがつくようになってきているようです。
そこで、私は思う事があります。
それは、関東学生陸上競技連盟の大会であることを知った上での話ですが、「関東の大学しか参加できないのが残念だ」という事です。
ここまで箱根駅伝の注目度が高いと、全国の各地区から一校ずつくらいは予選と標準記録などの条件をつけて、参加を認めても良いのではないでしょうか。関東以外にも、金の卵は眠っています。ぜひ発屈してもらいたい。ひいては、それが大学生、いや日本のマラソンのレベルアップにつながるように思います。
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