今日、Facebookを見ていると、「スマート眼鏡」なるものが開発され、発売されていることを知りました。
眼鏡のレンズを通して地図などの情報が表示され、いちいちスマートフォンを取り出さなくても、必要な情報を確認できるというものです。
これを見て、ふと思いました。
「いずれ、スポーツサングラスにも、この技術が進出してくるのではないか?」
そう考えたら、ブログを書かずにはいられなくなりました。
もし、ランニング用のスポーツサングラスにこの技術が搭載されたら、どうなるでしょうか。
走行距離、1kmあたりのペース、心拍数などが、サングラスのレンズに表示される。腕時計に目を落とさなくても、走りながら必要な情報を確認できるようになります。
さらに技術が進歩すれば、前後を走るランナーとの距離や位置関係まで表示されるようになるかもしれません。
まさに、ランニングの世界も大きく変わる可能性があります。
便利になる一方で、気になることも……
ただ、私には以前から気になっていることがあります。
それは、記録を目指すのであれば、時計を見すぎない方がいいのではないかということです。
もちろん、ペースや心拍数を確認することは大切です。しかし、頻繁に時計を見ることで、数字に意識が向きすぎてしまうことがあります。
本来なら、自分の呼吸、脚の動き、筋肉の張り、そして全身で感じる余裕度などから、今のペースが適切かどうかを判断したいところです。
ところが、時計の数字ばかりを気にしていると、こうした身体からの情報に意識が向きにくくなり、走りへの集中や身体感覚の把握に影響が出る可能性があります。
生理学的に考えても、時計を見ることで脳の糖消費が増え、筋肉への電気信号が弱くなるのではないかと推測されます。
時計は使いこなすものであって、振り回されるものではない
私が考える理想は、時計を見なくても、おおよそのペースや自分の状態を感じ取れることです。
もちろん、これは時計を使わない方がいいという意味ではありません。
練習では、設定ペースと実際の体感を照らし合わせることで、自分の感覚を磨くことができます。レースでも、必要なタイミングで時計を確認し、ペースを修正することは重要です。
大切なのは、時計の数字に走らされるのではなく、自分の感覚を軸にして時計を活用することではないでしょうか。
スマート眼鏡が普及すれば、情報を得ることは今以上に簡単になるでしょう。しかし、情報を簡単に得られることと、より良い走りができることは、必ずしも同じではありません。
マラソンの楽しみ方は人それぞれ
一方で、マラソンを走る目的は人それぞれです。
自己ベストを目指す人もいれば、仲間との時間を楽しみたい人、景色を楽しみながら走りたい人もいます。
楽しむことを第一に考えるのであれば、さまざまな情報が表示されるスマート眼鏡は、ランニングをさらに面白くしてくれるかもしれません。
便利な技術が進歩すること自体は、素晴らしいことだと思います。
ただ、記録を目指すランナーには、ひとつ提案したいと思います。
「数字を追いかけるだけでなく、自分の身体の声を聞きながら走ること」
時計やスマート眼鏡がどれだけ進化しても、自分の身体で感じ、判断し、最後まで力を発揮するのはランナー自身です。
最新のテクノロジーを使いこなしながらも、最後は自分の感覚を信じて走る。
そんなランナーが、これからも強いランナーであり続けるのではないでしょうか。

