ランニング理論

筋膜の働きと筋肉の関係

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筋膜とは、筋肉のみを包む膜のように思いがちですが、実は、内臓、神経、血管をも支持しています。

また、体全体を表層から深層まで立体的に包み込んでおり、第二の骨格としての働きも兼備えています。

〈筋膜の主な働き〉

  1. 姿勢の保持
  2. 組織間の摩擦の軽減
  3. 筋肉の動きを支え、力を伝える

〈筋膜を構成する成分〉

  1. コラーゲン(膠原繊維)・・・ 主となる成分で、強度、形態に関わる
  2. エラスチン(弾性繊維)・・・ 形態、伸張性に関わる
  3. ヒアルロン酸     ・・・ 水分保持に関わる

85%水分でできています。

筋肉と筋膜の関係

つぎに、筋肉と筋膜の関係について解説します。

筋肉が収縮するとき、筋肉と筋膜の間には「滑り」が生じます。この「滑り」が上手くいかないと、パフォーマンスが落ちたり、ケガにつながったりします。

上手くいかない原因

  1. 動かず同じ姿勢で作業することなどで、筋肉と筋膜の癒着が起き、筋膜にシワができる。
  2. 筋肉の使い過ぎにより、疲労物質が増えたり、水分が減ったりして、摩擦抵抗が増える。

よく考えてみると、50代の私がペース走やインターバル走を行う時、最初が一番体の動きが悪く、徐々に体が動いてきます。おそらく、最初は筋肉と筋膜の間の摩擦抵抗が高く「滑り」が上手く行われず、筋温が上がってくると同時に、徐々に「滑り」が滑らかになってくると考えられます。

ただ、この感覚は20代の時にはまったくありませんでした。20代の時は逆に、最初が一番楽で、後半になると辛くなるというパターンです。それだけ、年齢とともに筋肉と筋膜の関係が変化するという事です。

つまり、年齢とともにウォーミングアップの重要度が増します

さらに、この理論から言うと、特にインターバルやタイムトライアルの後の、クーリングダウンや翌日の疲労抜きジョックは、筋肉と筋膜の癒着の防止し「滑り」をよくするための意味もあることがわかります。

強刺激後のジョックも非常に大切です。

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