ランニング理論

つなぎ練習の効果

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つなぎ練習(つなぎジョック)とは、ポイント練習とポイント練習の間のジョックのことを言います。一般的な文献には、筋肉をほぐして疲労回復をはかることと、次の練習への準備の二つ効果を特に取り上げていますが、いろいろ探してみても詳しく書かれているものが見当たらないので、私なりにその効果を考察してみたいと思います。

まず、つなぎジョックのスピードですが、どんなに速くてもダニエルズ式トレーニングのEペースの範囲(VO2max 59~74%)か、それ以下になると思います。次に距離ですが、これもだいたいEペースの練習時間の範囲(30分~150分)に収まることを考えると、Eペースの範囲なら心筋強化、毛細血管発達が期待でき、それ以下の場合は、筋肉をほぐした疲労回復の効果が高いと考えられます。

次に身体の中の変化についてですが、全身の血流が促進されて代謝が上がり、内臓の働きが良くなることで栄養を効率よく消費し、体の隅々まで栄養が行きわたるようになります。結果、細胞の生まれ変わりを助け、体を常に新しい状態に保つことができ、太りにくい体質になります。これは、疲労回復効果にも関係します。

さらにメンタル面では、リラックス効果ならびにモチベーションの維持と、より高いモチベーションの獲得ができます。

 

まとめてみると、ペースにもよりますが、以下の効果が期待できると考えます。

  1. 心筋強化、毛細血管発達
  2. 乳酸を除去して、疲労回復
  3. 全身の血流を促進し、代謝を上げ、栄養を効率よく消費、吸収できる体にする
  4. 細胞が生まれ変わり、太りにくくなる
  5. リラックス効果ならびにモチベーションの維持と促進

 

よくよく考えてみると、1ヶ月の練習の頻度は、このつなぎジョックが一番多くなると思います。大事なのは、自分の体の状態で距離とスピードを決める事です。ただし、目標とするレベルや個人でおのずと違いが出てくるので、このあたりは経験をたくさん積んで自分のものにして欲しいと思います。このつなぎジョック、力がついてくると自然に距離もスピードも上がってきます。

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