雑記

宇宙にいると骨がもろくなる原理

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先日、ある方から「なぜ宇宙にいると骨がもろくなるのか」と聞かれたので、その理由を説明します。

答えは「重力がかからないため、骨への刺激がなくなるから」なのですが、どうしてなのか?

骨は、常に吸収(カルシウムが溶ける)と添加(カルシウムを取り込む)が繰り返されており、そのバランスが大事です。

吸収に比べて添加が少ないと、「もろい骨」ということになります。

そして、添加には、骨だけにコツコツと機械的な圧力、刺激が加わってはじめて骨の成長に関わる細胞が活動し、骨を丈夫にする原理があります。

無重力地帯では体重が骨にかからないため、添加が起きにくいということです。

その他、筋肉も使わないことで「萎縮」が起きます。

よって、宇宙空間では、毎日2時間、体を押さえつけた状態で、トレッドミル、エルゴメーターの運動が課されています。

余談ですが、骨の成長は個人差はありますが、だいたい20才前後です。身長を高くしたければ、小学生~高校生の時に、しっかりと栄養、睡眠をとって、「縄跳び運動」をさせると伸びます。

バスケ、バレーボールの選手が一般的に身長が高いのは、成長期にジャンプ運動を繰り返すからです。

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