拮抗筋とは、文字のごとくお互いに関わり合う筋肉の事で、例えば、膝を伸ばす主な筋肉は大腿四頭筋、逆に膝を曲げる主な筋肉はハムストリングスです。この場合、大腿四頭筋を主動筋と呼び、その拮抗筋がハムストリングスになります。
その働きは、大腿四頭筋を例にとると、膝を一気に伸ばさないようにブレーキをかけ、ケガを予防する働きがあります。
人体の関節には、このように必ず主動筋に対しての拮抗筋があります。
よく、筋肉のバランスが悪い人は肉離れを起こしやすいと言いますが、まさしくその通り、ハムストリングスの場合、大腿四頭筋に対して50%以下の筋力になると、肉離れを起こしやすいと言われています。
主動筋と拮抗筋のトレーニングが大事なのが解ります。
また、練習のよくできているマラソンランナーの場合、疲労の蓄積により、筋肉が硬くなったり、伸張性が低下することにより、筋力が低下することが多々あります。肉離れが起きやすくなるだけでなく、パフォーマンス低下も招きます。
予防としては、ストレッチ、マッサージなどで筋肉の状態を良くしておくという事になりますが、注意したいのは、ストレッチの場合、伸張性は高まるが、硬さに対しては、それほど効果がないということです。
硬さをとるには、「筋肉に上から圧をかけて揺するマッサージ」がとても効果的です。
マッサージにも色々なやり方があるので、注意したいポイントです。