関節とは、肘、膝、股関節など骨と骨とのつなぎ目の事で、その関節をまたぐ筋肉が収縮したり、伸ばされることで関節が動き、その角度により力の大きさが違います。
例えば、肘を曲げる関節の運動を考えると、180度伸びきった角度から、曲げようとする初めの段階では、力は入りづらく、多少、曲がった角度から力が一番入りやすくなると思います。そして、曲がりきる寸前には、再度、力は入りづらくなります。
このように、関節にはそれぞれ、力を出しやすい角度があることを理解することは大切です。
その上で、マラソンは全身運動です。それぞれの関節に力を出しやすい角度があり、その力の合計が「走力」であり、42.195キロの間できるだけ維持することが重要になってきます。
言い換えれば、姿勢(フォーム)は、とても大事だという事です。
私の場合、その時のスピード、疲労度により、上体の位置(前傾、中間、後傾)、ストライドを意識的に変えています。そのために、腕振りの位置も変えています。
20代では、そんなことも考えずに力任せに走っていましたが、筋力が落ちてきてからのマラソンでよくわかりました。
フォームにとらわれ過ぎてもいけませんが、「楽に前に進む」、「エネルギーのロスが少ない」フォームを見つけようとする気持ちはとても大切です。