運動生理学

骨格筋には平行筋と羽状筋がある

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骨格筋は、筋繊維の走行に違いにより、スピード重視型の平行筋と力重視型の羽状筋の二つに分かれます。

下の図のように、筋繊維が筋肉と並行に走行するものを、平行筋と呼び、筋繊維が斜めに走行するものを羽状筋と呼んでいます。羽状筋の中には、斜めの角度が小さく平行筋に近いものもあり、その角度は様々です。

平行筋は、筋繊維一本の収縮する長さは、そのまま筋肉全体の収縮する長さに一致しますが、羽状筋は筋繊維一本の収縮する長さより、筋肉全体の収縮する長さは短くなります。

また、羽状筋は構造上丈夫ですが、平行筋は、「肉離れ」が起きやすい特徴があります。

人の体には、膝、腕を伸ばす伸筋群(力重視)には羽状筋、曲げるための屈筋群(スピード重視)には平行筋が、生活するうえで都合よく配置されています。

主な羽状筋と平行筋

  • 羽状筋・・腓腹筋、大腿四頭筋、上腕三頭筋など
  • 平行筋に近い羽状筋・・ハムストリングなど
  • 平行筋・・上腕二頭筋(力こぶ)など

(図)

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