雑記

抗ウイルス薬を作るのに時間がかかる理由

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新型コロナウイルスが、世界を脅かせていますが、どうして薬やワクチンがすぐできないのかを、ウイルスと細菌の違いからお話します。

まず、ウイルスとは何か?

実は「何なのか」を規定しているものは、ないようですが、”生物と非生物の中間”、”毒”、”物質”などと言われています。その理由は、細胞を持たないから。

構造は、中心に核酸{DNA/RNA(遺伝情報)}があり、その周りを蛋白質が取り囲んでいる、単純構造。

どうやって増殖するのか?

人体の細胞に入り込み、栄養などを吸収しながら増殖していきます。ウイルスは、感染して増殖します。

細菌とは何か?

細胞を持つ単細胞生物です。

構造は、高校の生物で習った細胞とほぼ一緒で、核、細胞膜、ゴルジ器官、リソソーム、リボゾームなどの細胞小器官を持っています。

細胞があるので、自己増殖します。細菌は、付着して増殖します。

次は、薬の話です。

ウイルスは、人の細胞が増殖させてしまうので、良い薬が作れないのです。「何をどう攻撃して良いのか見えない」イメージです。

よって、どんなに急いでも、効果や副作用などを検証するのにも時間がかかり、薬やワクチンを作るのには、最低1年~2年はかかるのです。

事実、抗ウイルス薬は、ほんの一部(はしか、帯状疱疹、エイズ、インフルエンザ)しかありません。ワクチンも同じです。

そういえば、風邪のほとんどがウイルスが原因。という事は、ウイルス性の風邪で出される薬は、熱を下げたり、のどの痛みを和らげたりなど、症状を抑えるもので、体を治していくのは、実は自分の免疫力です。だから、「栄養を摂って、寝ていなさい」と言われるのです。

一方、細菌は、単純に標的を攻撃すれば良い訳です。

抗菌薬(抗生物質)がよく効きます。

世間を脅かす新型コロナウイルス、「うつらない、うつさない」行動は一番大切ですが、自己免疫力を高めていくことも大切です。

いずれにしても,早い収束を祈るばかりです。

 

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