ランニング理論

トレイルランナーの特徴と、マラソンで記録を出すには

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

昨日、20Kの練習会の途中で、急な階段を上らなければならない場面があった。

ほとんどのメンバーは、呼吸が乱れ、歩きを余儀なくされたが、トレイルランナーのAさんだけは、いとも簡単にスイスイと駆け上がり、「凄い」という驚きより、「どうして?」という疑問が頭をよぎった。

それから、「何が違うのか」自分の頭をフル回転させて考えてみたところ、自分なりの答えが出たので、お話しします。

 

トレイルは、起伏ががある不整地をできるだけ早く走る競技。

特に、何が鍛えられるか?

  1. 上りを駆け上がるため、「身体を上方向にあげる筋肉群」
  2. 下りを転ばないように降りるため、「股関節、膝、足首を固定する筋肉、靭帯、腱
  3. 不整地を安定させるため、「体幹筋群とバランス感覚」

こんなところです。

今回の急な階段は、「身体を上方向にあげる筋肉群」と「体幹筋群とバランス感覚」の優れたAさんにとっては「問題なし」ということです。

しかし、トレイルランナーには、優れた部分がある一方、フルマラソンに関しては、相対的にスピードがないランナーが多くいます。

その原因は、簡潔に言うと、推進力に関わる筋肉群が弱いのと、VO2MAXやLTを刺激する練習が少ないからではないかと思います。

トレイルランは、体力をつけるためにはとても良い練習だと思いますが、走り方もコンパクトになりやすく、スピードも鈍る傾向にあります。

トレイルランナーがフルマラソンで記録を狙うには、トレイルとフルマラソン(特にスピード練習)のバランスが大事だと考えます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る