トレーニングには、バイラテラル(両側性)とユニラテラル(片側性)があり、文字のとおり、腕立て伏せやスクワットなど、両手・両足を同時に鍛える場合を『バイラテラル(両側性)』、ランジやバウンディングなど、片方を交互に鍛える場合を『ユニラテラル(片側性)』と言います。
バイラテラル(両側性)トレーニングの特徴は、左右の筋力が同じか、近くなるという事。ただし、トレーニグのフォームは重要で、均一に負荷がかからないと意味がありません。
ランナーで、左右のバランスが悪いと感じている人は、積極的にバイラテラル(両側性)トレーニングを取り入れるといいと思います。
一方、ユニラテラル(片側性)トレーニングの特徴は、動き作りの中で行え、最大筋力アップがはかれること。ただし、これもフォームが大事で、一歩間違えると左右の筋力のバランスが悪くなります。
ランニングを分析してみると、ランニングそのものは、ユニラテラル(片側性)トレーニングの連続です。
このことを考えると、ランナーの筋トレは、個人差はありますが、バイラテラル(両側性)は必須で、その上にユニラテラル(片側性)を追加して、筋力アップをはかる。これがいいように思います。
ちなみに、体幹トレーニングは種類により、バイラテラル(両側性)、ユニラテラル(片側性)に分かれます。
少し難しい話になりますが、ある人の握力が、右40K、左40Kの場合、両手で握った場合、40K×2=80Kにはならず、80Kの約90%の力しか出ないという生理学的な現象があります。これを『両側性欠損』と言います。はっきりとした理由は解っていませんが、一種の生体防衛反応のようです。
この両側性欠損は、バイラテラル(両側性)トレーニングにより、90%以上の筋力が出せるようになることが解っています。参考にしてください。