昨日、東京オリンピックマラソンコースついて、猛暑が予想される東京から、少しでも気温が低い北海道(札幌)へ変更できないかの通達が、IOC(国際オリンピック委員会)からオリンピック組織委員会に出されました。
理由は、ドーハでの世界選手権であまりにもたくさんの棄権者が出たからです。
私は、8月に投稿した記事「酷暑のリスク~2020東京オリンピックのマラソンスタート時間について」に、ランナーと視聴者の目線から、北海道へのコースの変更を提案していましたが、的中した形です。ぜひ、お読みください。
それでは、IOCの通達に従い、東京オリンピックのマラソンコースが変更になった場合、日本人選手にとって有利?、不利でしょうか?
私は、不利になると思います。
なぜなら、気温が下がれば、ケニア・エチオピア勢のスピードが生きてくるからです。
日本人は我慢強さが持ち味。酷暑(30度以上)のマラソンでは、本来の実力が発輝できないランナーが多い中、日本人ランナーは、比較的安定した力を出せると予想されます。
さらにMGCでは、本番とほぼ同じコースで戦い、暑さに強いランナーを代表に選出しています。
暑い中でのレースは日本人選手にとって有利。反対に、気温が下がれば、不利になると考えられます。
とは言え、夏のマラソンに変わりはありません。気温は20度後半が予想され、日本人選手にも十分チャンスはあると思います。
そもそも、私は「オリンピック」という世界一のランナーを決めるレースを、30度以上になる環境で実施するという事自体に反対です。
オリンピックや世界選手権を、サバイバルレースにして欲しくないのです。
サバイバルレースは、他にあります。
もし、東京オリンピックのマラソンが札幌で開催となれば、コースは北海道マラソンのコースが有力ですが、おそらく、優勝タイムは男子で2時間6分~8分くらいになるでしょう。
日本人ランナーは、2時間5分~6分の実力がないと、勝負できないと思います。
つまり、少しでも良い環境、良いタイムで、メダル獲得、入賞した方が、ランナーとしての評価も高くなると思っています。
以上の事から、東京オリンピックのマラソンコースを札幌に変更する案は、大いに賛成です。
※以上の意見は、東京都、欧米メディア・スポンサー、協会、諸団体などの諸事情は考慮しておりません。