2020年に東京オリンピックが開催されますが、マラソンのスタート時間について、「暑すぎる」という理由から朝7時スタートとする案に変更されたようです。
東京五輪日程案 マラソン午前7時号砲 暑さに配慮、開始前倒し
東京新聞 2018年7月1日 朝刊
そこで、猛暑が予想される中でのマラソンについて、「ランナー」、「視聴者」の意見、そして私の意見を述べたいと思います。
ただし、メディア・スポンサー・協会・諸団体などの事情は、いっさい考慮しないものとします。
運動中止レベルで五輪マラソン 20年東京、開始繰り上げを
岐阜新聞 2018年08月24日朝刊
上記の記事によると、朝7時にスタートした場合、10キロ以降、日本スポーツ協会の熱中症予防指針で定める「厳重警戒」レベルに達し、40キロ以降は「運動中止」レベルになると予想されています。朝5時半にスタートした場合は、ほとんどの区間で「厳重警戒」より一段階低い「警戒」レベルになるようです。
以上を踏まえて、「ランナー」「視聴者」から見た意見を拾い出してみました。
《ランナー》
- 暑すぎてマラソンをやる環境でない
- 少しでも気温の低い時期、時間帯、場所に変えて欲しい
- 実力者が本来の力を発輝できない可能性が高まり、誰にでもチャンスが出てきた
《視聴者》
- こんな暑い環境で走らせて危険ではないのか。時期、場所を変えるべきではないのか
- 超一流のランナーの実力が発輝できないレースはつまらない
- 誰が勝つかわからないサバイバルレースが予想され、楽しみだ
以上を勘案して、私の考え方と対策です。
※さまざまな事情により、簡単には変更できないことは承知の上での個人的な意見です。
《私の考え方》
- 一人でも最悪の事態を出した場合、マラソン競技に限らず、東京オリンピックに汚点を残すことになり、絶対避けるべきである
- 世界ナンバー1のランナーを決定するのに、サバイバルレースで良いのか?と言う疑問
- 実力どうりの力が発輝できず、スローペースが予想されるレースは、オリンピックでやって欲しくない
《対策》
- 会場を「北海道」に変える。
8月末に開催される北海道マラソンは9時スタートで、ゴールの気温がだいたい28~29度。タイムは落ちるものの、実力が発輝できないという環境ではない。 - スタート時刻を早朝にする。
具体的には5時、もしくは5時半にする。
いずれにしても、日本選手にとって自国開催である「地の利」、そして「気温が高い」という要素は、有利に働くことは間違いありません。
また、マラソン代表の選出方法も、今までとは違い、安定して結果を出せる選手が選ばれる仕組みになっており、東京オリンピックの本番環境に適した選手が選出されるはずです。
1964年に開催された「東京オリンピック」では、男子マラソンで円谷選手が銅メダルを獲得しており、2020年「東京オリンピック」のマラソン競技では、最低でもメダル獲得を目標に頑張って欲しいと思います。
「頑張れ!日本。」
2018年11月21日追記:
オリンピック組織委員会が、スタート時刻をさらに前倒しする検討を始めたそうです。
五輪マラソン開始時間の見直し表明 1時間程度前倒しか 組織委
NHKニュース 2018年11月21日
2019年10月17日追記:
国際オリンピック委員会が、猛暑の対策として会場を札幌に移すことを検討していると発表しました。今後どうなるか、注目です。
東京五輪 マラソン・競歩「札幌での実施を検討」IOC発表
NHKニュース 2019年10月16日