仙腸関節(せんちょうかんせつ)とは、仙骨と腸骨をつなぐ関節で、働きは、脊椎のバランスをとることだと言われています。
可動域は、数ミリ(3~5㎜)しかなく、動く意識はありません。出産を経験した女性は、その動きが多少大きくなることがあります。
その仙腸関節に、様々な原因(病気、感染、外傷、繰り返しの動作、骨盤のズレなど)により、痛みを生じることがあり、痛みは、腰、臀部、太もも、鼠径部にわたります。
マラソンランナーによくみられる仙腸関節の痛みの原因は、繰り返しのランニングによる患部へのストレスと、腰部、臀部、ハムストリングスの筋肉疲労によるものがほとんどで、結果、骨盤のズレがみられます。
痛みは、歩いたり、走ったりすると、仙腸関節部に”ピリッ”とした痛みが走る特徴があります。
治療は、電気治療で筋肉を緩めて、時間をかければ治りますが、私の経験から、鍼治療であれば、1~2回の治療で3~5日ほどで回復し、大変よく効きます。
仙腸関節部に痛みのある方は、一度、鍼治療を受けてみてはいかがでしょうか。