スポーツ障害と治療

ランナーに多い、骨盤周囲の痛み

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骨盤周囲の痛みについては、複雑多岐にわたるため、ここではランナーに多くみられる「付着部炎」について説明します。

まず、「付着部炎」が起きる原因ですが、運動により、筋肉が骨に付く弱い部分に繰り返しのストレスがかかるためです。主に、運動強度運動量が多いことが関係しています。

<主な障害>

  1. 縫工筋付着部炎
    縫工筋が付いている上前腸骨棘の炎症です。縫工筋は、股関節を持ち上げ、膝を曲げる作用があります。
  2. 大腿直筋付着部炎
    大腿直筋が付いている下前腸骨棘の炎症です。大腿直筋は、股関節を持ち上げ、膝を伸ばす作用があります。
  3. ハムストリングス付着部炎
    ハムストリングが付いている坐骨結節部の炎症です。ハムストリングスは、股関節を伸ばし(後ろに引く)、膝を曲げる作用があります。(大内転筋も坐骨結節に付く)
  4. 内転筋付着部炎
    内転筋群*が付いている恥骨(恥骨体、下肢など)の炎症です。内転筋群は、股関節を持ち上げ、太ももを内側に引く作用があります。(一部の筋肉は別作用あり)
    *内転筋群・・・恥骨筋、長・短内転筋、大内転筋、薄筋、外閉鎖筋
    細かい運動については省いていますが、主になる運動に、別方向の運動が加わることにより、障害が起きやすくなります。
    悪化させると、付着部炎にととまらず「剥離骨折」する場合もあります。

<予防と治療>

日頃から、疲労回復のためのストレッチをしっかりやること。アイシングも効果的です。

万一、痛みが出た時に自分でできることは、ストレッチと患部のアイシング。それでも、痛みがひかない場合は、マッサージや鍼がよく効きます。

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田中はりきゅう接骨院

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