スポーツ障害と治療

成長期以降の腰痛と椎間板ヘルニア

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前回、成長期には、終板障害(成長軟骨障害)や、腰椎分離症が多いという話をしました。今回は、成長期以降の「骨が出来上がってから起きやすい腰痛」についてお話しします。

 

骨が出来上がると、今度は「椎間板(ついかんばん)」にダイレクトに衝撃がかかります。

「椎間板」は、繰り返しの軸圧や回旋力が加わり、何かの拍子で亀裂が入ると、傷が広がる特徴があります。そうなると「椎間板不安定性」という現象が起き痛みが出ます。

「椎間板不安定性」が強くなると、「椎間板」がつぶれて「椎間板狭小化」を伴います。よく「背骨の間が狭くなっている」という人がいますが、このことです。

 

さらに、病態が進むと「椎間板」は水分を失い、中にある髄核が飛び出し神経を刺激し痛みが強くなります。これが「椎間板ヘルニア」です。

ただし、全てが痛みを伴うわけでもなく、「椎間板」に異常があっても

  1. 椎間板が良いポジションで安定(固まる)する
  2. 筋力や柔軟性がある

などにより、痛みを伴わずにスポーツをしている人はたくさんいます。

 

腰痛対策として、「筋トレ」「ストレッチ」は重要です。

 

関連リンク:
成長期にみられる腰痛

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