ランニング理論

カーボローディング論 ~理論編~

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カーボローディングとは「カーボ(carbohydrate:炭水化物)」+「ローディング(loading:積み込む)」という意味で、マラソン後半30Kすぎのエネルギー切れを防止するためにあらかじめレース前から体内に炭水化物をたくさん積み込んでおくことをいいます。今ではマラソン前、一流ランナーから市民ランナーまで多くのランナーがこのカーボローディングを試しているように思います。

それでは、どうして炭水化物が後半のエネルギー切れを防止するのかについて説明します。

栄養素には、糖質(炭水化物)・蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラルがありますが、ランニング時のペースによって使われる栄養素が違います。
ゆっくりペースでは脂肪が、LTペース以上では糖質(炭水化物)がエネルーギ源として優位に使われています。マラソンをスタートしてしばらくすると誰でもペースが落ち着くと思いますが、そのペースがLTペースと言われ、筋肉中の乳酸生成能力が除去能力を上回るポイントが「Lactate Threshold:乳酸性作業閾値」です。このLTを境に、血中乳酸値がどんどん上がり始めます。

つまり、このLTペースを維持するために糖質(炭水化物)をあらかじめ体内にたくさんため込んでスタートすれば、後半の落ち込みを防止出来るというわけです。車に例えると、ガソリンを満タンにしたということです。

次回は、具体的にカーボローディングのやり方について説明したいと思います。

 

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