今月、12月21日付の読売新聞によると、日本陸連は、体への危険性を警告した2016年4月以降でも、2016年から2018年の全国高校駅伝女子チームの約2割が鉄剤注射を使用していたと発表した。
鉄剤注射の使用は、内服薬で治療が困難と判断された場合のみとされており、安易に使用すれば大きな副作用が出ることがあり、危険とされています。現実、鉄剤注射の使用が原因と思われる、肝機能、腎機能に異常を訴える競技者が出ているようです。
おそらく、想像以上に人体への影響が大きく、このまま軽視できないという事で、日本陸連が動き出したものと思われます。
それにともない、すべての年代の選手に対し鉄剤使用の原則禁止を掲げ、「選手や指導者の希望による鉄剤注射は禁止」とし、来春をめどにその指針を策定するようです。
その内容の一部は、
- 来年の全国高校駅伝の出場校、監督に対し、鉄剤使用人数と理由を書かせた申告書を提出させる
- 血液検査の結果報告
など。
ここで疑問があります。
この記事以外にもいろいろ対策を目にしましたが、「すべてが競技者と指導者向けに注意喚起がなされている」という事です。
鉄剤注射は、誰が打つのでしょうか?
それは、医師です。競技者は、打たれる側。
そうであれば、まずは医師側に鉄剤注射の使用における明確な基準を作成してもらい、そのルールを遵守してもらうことのほうが、効果が上がるのではないでしょうか。
つぎに、競技者、指導者の順のように思います。
たいへん騒がれていますが、その気になればそんなに難しい話でもないような気がします。
「そんな単純な話ではない」「そんなことはすでに考えている」とお叱りを受けるかもしれませんが、私の意見を述べさせていただきました。
24日の新聞では、スポーツ庁と厚労省にも動きが出てきたと書かれていました。