マラソンランナーの練習時間帯は、大きく分けて「朝型」と「夜型(夕方~夜)」の2タイプに分けられますが、
負荷をかける練習においては、「夜型(夕方~夜)」のほうが効果的です。
その理由は、スポーツに関わる生体の環境(心拍、血圧、体温など)は、夕方から夜にかけて良い数値を示すからです。
特に、体温は筋力や神経の反応時間に密接に関わっています。体温は、朝は低くく、昼から夕方にかけて一番高くなり、それ以降下がる曲線を描きます。体温が上がると、脳が覚醒して交感神経が活発に働き、動物学的に言う「攻撃態勢」が整います。
実際、朝と夕方のマラソン練習を比べてみれば、動きやすさ、ペースなど、その差は一目瞭然です。
しかし、生体には適応力があり、毎朝練習することにより朝からエンジンがかかるようになります。仕事などで夜に練習時間が取れない方は、朝練習するしかないですね。
ちなみに、敏捷性や正確さを必要とする仕事は、脳が十分に休息した午前中に行うと、高い能力を発揮することがわかっています。