運動生理学

はちみつレモン水を科学する

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私のマラソン現役時代は、今のようにスポーツドリンクが普及しておらず、せいぜい1~2種類のスポーツドリンクしかなかったように思います。当時、公式マラソン大会のスペシャルドリンクと言えば、自分で水に蜂蜜とレモン汁を混ぜたもの”を用意していた人が大半でした。

そこで、水に蜂蜜とレモン汁を混ぜただけの「はちみつレモン水」は、はたしてマラソンの給水として適しているのかどうか、栄養学的に調べてみました。

はじめに糖の種類について。

<糖の種類>

  1. ショ糖(二糖類)
    砂糖の主成分。ブドウ糖と果糖が合体したもので、上白糖・黒砂糖はその割合が違うもの。虫歯の原因になる。脂肪の利用を妨げる。
  2. ブドウ糖(単糖類)
    生命維持に欠かせないエネルギー源。脳のエネルギ―源はブドウ糖のみ。脂肪の利用を妨げる。
  3. 果糖(単糖類)  
    果物に含まれる糖。摂りすぎると中性脂肪が増え肥満になる。虫歯にはならない。脂肪の利用を妨げない。

 

<はちみつレモン水の成分>

蜂蜜の約80%を占める糖類の内訳は、果糖が約50%、ブドウ糖が約30%、ショ糖が数%。
ショ糖の割合の多いものは蜂蜜と言わないようです。
レモンには、酸っぱさのもととなるクエン酸が含まれており、糖の合成を促進する働きがあります。

 

<マラソンにおけるエネルギー利用>

糖と脂肪が主に使われ、LTを超えるスピードでは糖が、LT以下のペースでは脂肪が優位に使われます。
糖は体内にあまり溜め込むことができないため、マラソン後半のスタミナ切れとは、糖が枯渇した状態です。

つまり、「脂肪の代謝効率アップ」と「糖の節約・補給」

このふたつがマラソンにおけるエネルギー利用のポイントになります。

<まとめ>

マラソンにおけるエネルギー補給としての糖は、脂肪の利用を妨げない果糖が一番適しており、ブドウ糖やショ糖を含む蜂蜜は、脂肪の代謝を抑制するため最適ではないでしょう。

レモン汁のクエン酸補給については、理にかなっていると言えます。

ちなみに私は、全ての大会でゼネラル(主催者が用意したドリンク)しか摂りませんでした。

 

 

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