最近、当クラブのマラソン練習に登山をとり入れています。そこで、登山の効果を検証してみました。
一般的に、20代でピークを迎える最大酸素摂取量は60才になると約半分に、筋力は40才を超えると1年に1%ずつ落ちると言われています。
こうして、酸素を取り込む能力が落ち、筋力も低下していくという負の連鎖により、体力が徐々に落ちていきます。
ある実験で、平均年齢65才の男女に5ヶ月間、登山同様のややきつい運動をさせたところ、大腿部の筋肉が10%、最大酸素摂取量が18%増え、以前は4時間かかっていた山が3時間半で登れるような体力がついたということです。
登山は特に下半身が強化され、体力がつくようです。もちろん、メンタル面の強化は言うまでもありません。
<登山で鍛えられる主な筋肉>
- 大腿四頭筋(太もも前)・ハムストリングス(太もも後ろ)・下腿三頭筋(ふくらはぎ)
- リュックを背負えば、脊柱起立筋・広背筋(背中の筋肉)
- 足元が不整地の場合、前脛骨筋・腓骨筋など(膝下の下腿部の筋肉)や体感を支える深層筋(腹筋や背筋など)
*登り方にもよりますが、マラソンと比べ、動きが大きく遅いので、筋力はつきやすいと言えます。
以前、某番組でも、「筋肉の少ない人は病気にかかりやすい」と紹介されていました。
筋肉は何歳でもつきます。健康で長生きするためにも、近場の山に登ってみてはいかがですか?