運動生理学

骨とカルシウムイオン濃度

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骨の役割には「骨格としての支持」「関節運動」「内蔵などの保護」「造血機能」「カルシウム、リンなどを貯蔵し、血中濃度の恒常性維持」以上がありますが、今回「骨とカルシウム」の関係について、解説します。

まず、骨は変化しないように見えて、実は破骨細胞によって毎日少しずつ壊わされ、骨芽細胞により新しく作り替えられています。また、心臓や筋肉が正常に収縮し、脳がその働きをコントロールするために、血液や体液中のカルシウムイオン濃度を一定に保っています。

そして、ほんのわずかでも体液中のカルシウムイオン濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンが出て、骨を溶かし、カルシウム濃度を正常に戻します。

従って、食事から摂るカルシウムが少ない状態が続くと、骨のカルシウムが少しずつ減っていき、マラソンでいう疲労骨折や高齢者に多い骨粗鬆症につながります。

それでは、骨を丈夫にするにはどうしたらよいのか?「牛乳を飲む」ある意味正解ですが、詳しくは、次回掲載いたします。

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