ランニング理論

ウォーミングアップの効果

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「ウォーミングアップ」。

その理論と効果について、はっきりと知らない方が多いのではないかと思います。

そこで、できるだけわかりやすく解説し、その重要性を理解してもらい、今後のマラソンに活かしていただきたいと思います。

<理論と効果>

  1. 筋温の上昇により、筋肉には粘り(粘性)の低下が起きることで、筋肉が滑らかに収縮するようになる
  2. 血液の温度も上がり、ヘモグロビンと結びついている酸素が離れやすくなり(酸素解離能力の上昇)、末梢組織への酸素取り込み能力が高まる
  3. 神経伝達速度が上がることで、筋肉と神経の連携がスムーズになり、より速く強い筋収縮が可能になる
  4. 関節の動きを滑らかにして、スムーズな動きができる(可動域が上がる)
  5. ケガの予防になる

 

これらの効果は、通常37度くらいの筋温を38度から39度くらいにまで上げた時です。

運動強度でいうと軽いジョギング程度で、温かい時期なら10分~15分寒い時期なら20分~30分が目安になります。

ただし、ウォーミングアップ後45分で筋温は元に戻ってしまうので、スタート時間から逆算して筋温を上げるか、維持することが重要になってきます(ウォーミングアップ後15分以内がベスト)。

 

よく、「風呂で体を温めたらどうなの?」と言う人がいますが、皮膚温が上がるだけなので効果はありません。

 

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