ランニング理論

アドレナリンの作用

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よくマラソン大会で、

「今日はアドレナリンが出たから調子良かった」 

と言う話を聞きますが、具体的にアドレナリンは人体にどんな働きかけをしているのでしょうか?

 

アドレナリンは、左右の腎臓の上に付く副腎(内分泌器官)の中の副腎髄質から分泌されるカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)の一部で、約80%がアドレナリンです。

どんな時に分泌されるかですが、ストレスにより交感神経が興奮するとき(筋運動、寒冷、精神的感動、血糖値低下など)つまり、人が緊急状態に置かれたときに分泌が促進されます。

マラソンのスタート前は、まさに緊急状態と言えます。

 

以下にアドレナリンの作用を書き出してみました。

<アドレナリンの作用>

  • 心拍出量増大(心肺機能が向上し、呼吸が楽)
  • 熱産生の増大(神経と筋肉の反応がよくなり、動きが向上)
  • 血糖値増大(ハイスピードで優位に使われる糖(エネルギー)が補われている)
  • 遊離脂肪酸の放出(運動に使われるエネルギーが補われている)

 

このように、マラソンスタート前にアドレナリンが出ることは非常にいいことです。

ただし個人差があり、「本番は練習より楽に走れた」と言う経験のない人は、アドレナリンが出ていません。また、「今日は走れるだろうか」と極度の緊張状態でもアドレナリンは出ません。

 

アドレナリンを出すには、

 

「あの人には負けたくない」

「必ず記録を出す」

 

などといった、立ち向かっていく集中力が必要です。

 

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