ハンガーノックとは、一言でいうと“エネルギー切れ”のことで、極度の低血糖状態に陥り、体を動かすことはできず、重症の場合は意識までもうろうとすることがあります。
長時間のスポーツ(マラソン・自転車など)で起こりやすく、運動不足の人が急に長時間にわたる運動をした時や、他人と競った時(頑張りすぎた時)、また体温維持により多くのエネルギーを消費する冬の寒い時期にも多く起こりやすいという特徴があります。
ハンガーノック対策としては、運動前に必ず食事を摂ることと、運動中にもこまめな栄養と給水を摂ることが大事になります。
しかし、エリートが参加するマラソン大会では、給水はあっても給食は用意されていないことに気づくかと思います。なぜ彼ら(彼女ら)は、レース途中で栄養補給しなくてもハンガーノックにならないのでしょうか?
答えは、「日頃から鍛えているから」です。
また、レース中に補給をしないもうひとつの理由は、パフォーマンスの低下を防ぐためです。
当クラブの練習でも、30K以上走る時以外は、給食は用意していません。(30K走では、バナナ等を用意します。)
ウルトラマラソンやフルマラソンを5時間以上かけて走る人は別として、フルマラソンでサブ4以内を目指している人は、給水のみで走りきれる体作りと、自分が一番力を出せる食事をパターン化することが大事だと思います。