ランニング理論

理想のランニングフォーム

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あの有名な小出監督は、『フォームはどうでもいいんです。人それぞれ顔が違うように、練習をして力がついてくれば、その人にあったフォームが自然に身に付いてくるもんです』と、以前新聞のコラムに書かれていました。

私も基本その考え方に同じですが、あえて一つだけプラスさせてもらうと、「自分で綺麗だなと思う選手のマネをしてみる」というのもいいと思っています。マネをしてもかえってフォームが崩れる場合もありますが、腕の振り方や足の運び方、頭の位置などを意識していると、もちろん同じフォームにはなりませんが、どこかのポイントでリラックスしながらも、力強く前に進む感覚、つまり走っていてしっくりくるフォームに気づく時があります。実は、それがその人にあったフォームだと思います。

大事なのは、自分にしっくりくるフォームを探す意識です。事実、私が最も力があった現役時代のフォームは、足の運びや上体の使い方など、自分の中では一番しっくりした走り方だったと思います。

人それぞれ、身長・体重・骨格・筋力など、フォームを左右する因子が違いますが、この中で唯一、体重と筋力が変動します。特に筋力はその人のパフォーマンスと密接に関わりがあることを考えると、「力がつけば自然にその人にあったフォームが身につく」という小出監督の言葉も、納得できるのではないでしょうか。

フォームの改善は、普段のジョックで繰り返し繰り返し意識しないとなかなか成果は上がりませんが、チャレンジしてみるのもいいと思います。ただ、フォームは綺麗でもタイムが遅ければ何の意味もありませんから、あまり考えすぎないことも大事だと思います。

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