スポーツ障害と治療

ランニングで膝に水が溜まる

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膝関節は、関節包に囲まれた関節内と囲まれていない関節外に分けられますが、水が溜まるのは関節内の障害です。

関節内のランニング障害として起きやすいのは、軟骨、半月板(膝蓋軟骨軟化症、半月板損傷など)が傷ついたり、滑膜ヒダが挟み込まれることによるもの(タナ障害)がほとんどです。

水が溜まる理由は、炎症がありそれを抑えるため。よく、整形で「水を抜いてもらった」と聞きますが、ランナー障害で水を抜くことはお勧めしません。

例えば、ラグビー、サッカーなどのコンタクトスポーツで膝を強打し、腫れが酷い場合は水を抜かないといけません。強い腫れが組織を圧拍し変性を起こしたり、腫れがひいたときに関節が緩くなるからです。風船を膨らませて、しばらく置いて空気を抜くとシワシワになりますが、そのイメージです。

関節内に異常があるかどうかは、MRIで診断できます。

治療は、診断に基づいて進めていきますが、軽傷の場合、安静にしてストレッチや筋トレでしばらく様子を見ることになります。安静にしていても回復の見込みのない場合は、オペを考えます。

当院では、関節内に異常がある場合、膝関節回りの筋肉の状態を良くし、超音波で血流を促します。

みなさんがよく聞く、腸脛靭帯炎、鵞足炎、膝蓋靭帯炎、大腿四頭筋腱炎は関節外の障害なので、腫れはしますが水はたまりません。

長年、治療に関わってきましたが、ランナーの方で膝に水がたまるという人は、かなり少ないと感じています。

 

 

 

 

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