この話は、私が34歳で治療院を開業してから、「今はどれくらい、どんなペースで練習しても良いか」常によく聞かれる質問です。
答えは、ケースバイケースなため、「決まり」がないのが現状です。
ただし、今までの治療と自分のケガの経験から、共通したポイントはあるので、参考にしていただければと思います。
<共通のポイント>
- 今のケガが、練習の翌日に悪化していないような距離、ペースの練習にする。(経験上、多くて8~10キロを、ペースは痛みを一番感じないペース)
- 痛くても、15~20キロを走ってしまうランナーがいるが、どんなケガであれ、走りすぎ。ケガの時に走る距離ではない。
<具体的なケース>
- 腸脛靭帯炎により、走ると膝の外側に痛みを感じる場合
できるだけ痛みが出ないようなスピードでスタートし、違和感を感じたら、ランをやめて歩く。この繰り返しで、日に日に走れる距離が伸びていきます。注意点は、違和感を感じても走れてしまうので、思い切ってランはやめる事。 - シンスプリントの場合
軽傷の場合、走り始めは痛みを感じるが、体が温かくなると痛みを感じなくなるので、ついつい距離、ペースが上がってしまいがち。故障中であることを自覚し、距離、ペースを落とすこと。
ケガをしている時の練習は、とにかく「やりすぎ」はよくありません。
ケガの箇所に負荷のかからないトレーニングで体力をできるだけ維持する工夫と、太らないような体重管理がとても大切になってきます。