スポーツ障害と治療

ケガをしている時のマラソン練習

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この話は、私が34歳で治療院を開業してから、「今はどれくらい、どんなペースで練習しても良いか」常によく聞かれる質問です。

答えは、ケースバイケースなため、「決まり」がないのが現状です。

ただし、今までの治療と自分のケガの経験から、共通したポイントはあるので、参考にしていただければと思います。

<共通のポイント>

  1. 今のケガが、練習の翌日に悪化していないような距離、ペースの練習にする。(経験上、多くて8~10キロを、ペースは痛みを一番感じないペース)
  2. 痛くても、15~20キロを走ってしまうランナーがいるが、どんなケガであれ、走りすぎ。ケガの時に走る距離ではない。

<具体的なケース>

  1. 腸脛靭帯炎により、走ると膝の外側に痛みを感じる場合
    できるだけ痛みが出ないようなスピードでスタートし、違和感を感じたら、ランをやめて歩く。この繰り返しで、日に日に走れる距離が伸びていきます。注意点は、違和感を感じても走れてしまうので、思い切ってランはやめる事。

  2. シンスプリントの場合
    軽傷の場合、走り始めは痛みを感じるが、体が温かくなると痛みを感じなくなるので、ついつい距離、ペースが上がってしまいがち。故障中であることを自覚し、距離、ペースを落とすこと。

ケガをしている時の練習は、とにかく「やりすぎ」はよくありません。

ケガの箇所に負荷のかからないトレーニングで体力をできるだけ維持する工夫と、太らないような体重管理がとても大切になってきます。

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