７月８日（水）に行われたホクレンディスタンスチャレンジ2020深川大会において、田中希実選手が８分４１秒３５の日本記録をマーク。
田中選手について、少し調べてみました。
兵庫県 小野南中学→西脇工業→同志社大学（２年）１９９９年生まれ（２０才）。大学の陸上部には所属せず、トヨタ自動織機のクラブチーム（トヨタ自動織機ＴＣ）に所属。コーチは父（元実業団ランナー）。母は田中千洋さん(現役市民ランナー、北海道マラソン２度優勝)。
中学生、高校の頃から、全中陸上、都道府県対抗女子駅伝、国体、全国高校駅伝などで、優勝、区間賞を獲得し、全国レベル。トラックでは、主に1500m、3000mに取り組んできた。2019年ドーハ世界陸上の5000ｍ(15分00秒01）で日本歴代2位、2020年7月4日ホクレンディスタンスチャレンジ2020士別大会の1500ｍ(4分08秒68 )で日本歴代２位の記録ホルダー。
このように、中学から本格的に陸上に取り組んできており、1500ｍ、3000ｍ、5000ｍと年齢とともに距離を伸ばしてきている。
昨年から、ニューバランスとアスリート契約を結んでおり、８分４１秒マーク時に履いていたシューズは、ＦｕｅｌＣｅｌｌ（フューエルセル・コレクション）のひとつで、高反発弾性を持つカーボンプレート入り。
3000ｍ ８分４１秒のタイムからすれば、1500m、5000ｍも十分、日本記録の可能性がある。
彼女の特徴として、今までの選手にはない、安定性があり、大崩れしないところがいい。力が本物である証である。
そして、経歴、実積が瀬古選手とよく似ている。
今後は、調子のいい時に1500ｍ～5000ｍまで日本記録を狙うということらしいが、順調にいけば、いずれは、フルマラソンに挑戦ということになるのでは？
ただ、意外と国内では、トラックのスピードがフルマラソンに生かされたランナーは少ない。私の記憶では、瀬古選手、高岡選手、大迫選手くらい。
ちなみに、野口みずき選手5000ｍベストタイム（15分30秒）、高橋尚子選手5000ｍベストタイム（15分21秒）。
5000ｍのタイムからすれば、田中選手は理論上フルマラソンを２時間17～18分で走れることになるが、あとは、フルマラソンに適応できるかどうか。
大学卒業後、このままのクラブチームで行くのか、進路先がターニングポイントになるのは間違いない。
久しぶりに出た大型新人、「どこまで伸びるか」今後の成長がとても楽しみになってきた。
