運動生理学

筋トレをするとなぜ筋肉は太くなるか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

筋肉が太くなる仕組みには、二通りのメカニズムがあります。

一つ目は「筋繊維再生系」です。

これは、俗にいう筋肉を壊して再生するという仕組みですが、細胞が筋繊維を増やしたり、壊れた筋繊維が修復したりしていく段階で、少しづつ太くなっていきます。

二つ目は「蛋白質代謝系」です。

筋トレをすると、筋肉の収縮に必要なタンパク質の合成が行われます。当然、分解も行われていますが、合成が分解を上回ることで筋繊維が太くなっていきます。何も運動をしていない人は、合成のスピードが遅いので痩せているのです。

余談ですが、筋肉には「マッスルメモリー」と呼ばれるメカニズムがあるようです。筋トレをすると、筋肉にへばりついた幹細胞が活動し、筋肉内の「核」を増殖させます。そして、その「核」は運動をしなくても10年間くらいは、残っているという事です。

つまり、5年前までマラソンの練習をしっかりしていた人と、まったく運動をしていなかった人が、マラソンをスタートさせた場合、筋肉のつき方にかなり差が出るという事です。

経験者は有利という事ですね!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る