先日、東京2020オリンピック日本代表選手選考を兼ねた第39回大阪国際女子マラソン大会で、見事、松田瑞生選手(ダイハツ)が五輪派遣標準記録を突破し、2時間21分47秒の好タイムで優勝。東京オリンピック女子マラソン代表に近づきました。
昨年9月に開催されたMGCでは、2時間29分51秒と惜しくも4位。
2つの大会を比べ、今回の勝因は何かを考えてみました。
1 気温
- MGCマラソン
スタート(気温)26.9度、ゴール 29度台、
- 大阪国際女子マラソン
スタート(気温・湿度)7.8度、50%、ゴール 9.0度、41%
2 コース
- MGCマラソン ・・初めてのコース
- 大阪国際女子マラソン・・地元で熟知しているコース
3 ペースとレース展開
- MGCマラソン・・ペースメーカーはなく、勝負、駆け引きのレース
5キロの通過が16分42秒、次の5キロが16分53秒、15キロまでは集団。
15キロから20キロの5キロが17分35秒とペースダウン。
しかし、その後はゴールまで2位、3位に入った鈴木選手、小原選手とは、ほぼ同じペースで走っています。
- 大阪国際女子マラソン・・30キロまで、1キロ3分20秒のペースメーカーがいる
5キロの通過が16分36秒、次の5キロが16分31秒、35キロまでの5キロのスプリットを16分台で刻み、35キロからゴールまでは、5キロ17分30秒くらいのペースで走りきっています。
<まとめ>
気温、湿度は、暑さに強い弱いはあるが、全員同じ条件。
コースは、大阪国際女子マラソンは過去にも走っており、しかも、地元。
どこに、どんな坂があり、カーブがあるかを熟知しており、応援が多いというのは、勝因のひとつ。
ペースは、ペースメーカーがいるといないとでは、大違い。大会での目標も違う。
ペースメーカーがいることで、とにかくついていくことに集中できたことは、勝因。
レース展開は、
気温を考えると、MGCも大阪国際女子も入りのペースはどちらも、それほど変わらない。MGCでは、松田選手の15キロ~20キロのラップが17分35秒に落ちていますが、おそらく、「このペースでは速すぎる」と思い意識的に落としていると思います。
なぜか?
2位までに入ることが目標のレースだからです。
大阪国際女子は、2時間22分22秒(五輪派遣標準記録)を切ることが、目標のレース。とにかく、ペースメーカーについて、2時間22分22秒を切らなければ、何の意味もないのです。ここに集中できるのも、勝因のひとつ。
そして、一番の勝因は、MGCが終わってからの、練習と調整が上手くいき、走力もメンタルも強化されたという事です。
MGCマラソンとは、別人のような強さを発輝した松田選手。東京オリンピックでは、メダルを期待します。
最後に、来年、再来年あたり、うちのクラブからも、この大会に出場できるよう頑張りたいと思います。