今日、東京オリンピックのマラソン予選が行われ、見事、中村選手（富士通）、服部選手（トヨタ）が、内定を勝ち取りました。本当におめでとうございました。
レースを見て、この二人なら、東京オリンピックで世界と十分戦えるのではないかと思う、力強さを感じました。
中村選手は、あまり下馬評に上がっていませんでしたが、タフで強い。これからのマラソンが楽しみです。
さて、レースを振りかえってみると、私も含め、すべてのマラソン関係者の予想を覆し（前日の記者会見では最初から飛ばすという）、最初から設楽選手が１Ｋ３分前後のハイペースで独走しました。
おそらく本人は、後半多少遅れてもトップでゴールできると思っていたに違いありません。事実、私も「ひょつとしたらこのまま逃げ切るのではないか」とも思いましたが、残念な結果となってしまいました。
夏のマラソンは違うという事です。
事実、体温が上がるとともにパーフォーマンスは落ち、直腸温が４０度になると、一気に神経や筋肉活動が低下すると言われています。
ただ、「２０Ｋまで集団でいたら」、「１Ｋを３分０５秒前後のペース」なら、結果は違っていたかも。
間違いなく、世界で戦えるランナーです。３番目の代表を、日本記録を塗り替えてぜひ勝ち取って欲しいと思います。
大迫選手は、あと一息でしたが、力を出しきる能力が高い。あとは、何に出るのかわかりませんが、自らの自己記録更新（日本記録更新）で第３代表勝ちとるのか。
井上選手は、体調不良か、力を出しきれませんでしたが、設楽選手と同じく、日本記録を塗り替えて、第３の代表を勝ち取って欲しいと思います。
いずれにしても、第３代表は、今日出場の選手全員に可能性が残されています。福岡、東京、びわ湖マラソンから目が離せなくなりました。
オリンピックや世界選手権など、順位を狙いに行くレースの場合、メンタルで一番大事なものは「冷静さ」なのかもしれません。
