ランニング理論

ペースメーカーがいると楽に走れる理由

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先日、ランニング雑誌を読んでいたところ、「脳を鍛えて速くなる」について書かれていました。

ひとりは、脳は初めて経験することで、エネルギーを消費するから、いろんなコースや悪条件をも経験しておいたほうが良いということ。もう一人は、タフな距離やコースを走ることで、30キロ以降の疑似体験を作る。それが、後半失速しないトレーニングの本質であるとのことでした。

 

そこで、私は、なぜペースメーカーがいるとあんなに楽に走れるのかを、脳を視点に考えてみました。

 

第一に、明らかなのは「風の抵抗が少なくなる」ということ。これについては説明を省きます。

第二は、「リラックスして走れる」ということ。これについては、具体的な根拠はあるのでしょうか。

おそらく「前についていく」事だけに集中すれば良いという事は、脳細胞の働きを最小限に抑えることができるため、糖の消費を節約できているということ。

また、脳から筋肉への指令(活動電流)も低レベルになり、働く筋繊維の数も少なく、エネルギーの消費が抑えられるということが考えられます。つまり「エコ走法」をしているという事です。

ペースメーカーが外れた30キロあたりからは考える事も多くなり、エネルギーの消費が上がる走りに変わると予想できます。

 

こう考えると、マラソンの勝負は30キロからという事になりますが、「エコ走法(同じスピード)」といえども、個人の走力によってエネルギー消費量に違いがあるため、一概には言えません。

ただ、エネルギーの消費の仕方がわかれば、少なからず大会での戦略の立て方に差が出るのではないかと思います。

 

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