「中足骨骨頭部痛・種子骨障害」は、ランナーに多い足の指回りの障害です。
まず中足骨骨頭痛は、シューズが合わない、路面が悪い、疲労による足にアーチの低下、扁平足などにより、足裏の人差し指(第2指)と中指(第3指)の骨(つま先立ちすると一番加重のかかる箇所)に過度なストレスが繰り返しかかり痛みをともないます。
次に、種子骨障害も原因はほぼ同じですが、蹴りだしのときアーチの支点となる親指の真裏にある骨(種のような形で腱の滑りをよくしたり、クッションの役目がある)が繰り返しの加重により痛みをともないます。
これらの障害は、すべて走りすぎによるオーバーユースですが、結局は足底の体重移動の変化に起因しています。そこで理想の体重移動について説明します。
踵(外より)から親指の方へ移動するとともに小指にまで体重を乗せ、全指で蹴りだす感じです。時々、体重移動を意識しながらジョックするのもいいかもしれません。
それでは、痛みが出たらどうするのか?
練習は当然落としながら治療しますが、一番良いと思うのはドーナツパット、インソールなどで痛い箇所に加重がかからないようにすることです。あとは、併行して電気、マッサージ等を受けることをお勧めします。
こうならないための予防策としては、足底腱膜炎の記事で書いた足裏のケアを参照し行ってください。