スポーツ障害と治療

足底腱膜炎の骨棘(こつきょく)とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

よくレントゲンで、足底腱膜炎のランナーの踵の骨にトゲが発見されることがあります。これが骨棘(こつきょく)です。

この骨棘とは、ランニングの繰り返しにより腱膜に微細な傷ができ、その修復過程で腱膜組織が骨に変わってできたものです。

繰り返し牽引力がかかり、筋肉(腱)が骨についている箇所では、どこにでも骨棘ができる可能性があります。

今まで私の診たランナーで、走ることが原因でできたと思われる骨棘がみられた箇所は次の4つです。

  1. 足底腱膜
  2. 坐骨結節部(ハムストリングが骨盤についている箇所)
  3. 膝関節
  4. 股関節

ただし、3膝関節、4股関節は、関節面の軟骨がぶつかり合う事で骨の増殖が過剰に起こり、骨棘が形成されるケースが多く、足底腱膜炎とは骨棘形成の過程が違います。

治療は、自然に治るものもあれば、鍼やマッサージで治る場合もあります。手術をして骨棘を摘出しなければならないものまで様々です。

最近では、難治の場合、衝撃波治療に一定の効果が出ており、どんな治療をしても治らないとお困りの方は、一度衝撃波治療を行っている病院を訪ねてみても良いと思います。

予防については「足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは」を参照してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る