先日、「たけしの家庭の医学(2018年10月2日放送)」という番組の中で、「マラソンを走る94才、トライアスロンをやっている85才の二人の男性に、スーパー健康長寿物質“AIM”が多い」という話がクローズアップされていたのでご紹介します。
「AIM」とは、Apoptosis Inhibitor of Macrophage(アポトーシス・インヒビター・マクロファージ)の略。
マクロファージ(白血球)から分泌され、細胞のアポトーシス(細胞死)を抑制する分子として、1999年に東京大学大学院医学系研究科で発見されたもの。その後の研究で、老化や病気の予防など様々な作用があることがわかってきました。
番組では、高齢被験者7~8名の血液を採取し、「AIM」量を測定。上記の二人に「AIM」が多いことが判明。
お二人の生活ぶりが紹介されましたが、94才の方は、毎日朝8K、昼10Kのジョギングを欠かさないようです。50代からマラソンに取り組み、あちこちの大会で入賞しています。
一方、85才の男性は、70才過ぎからトライアスロンに挑戦しているとのことでした。
それではなぜ、ふたりは「AIM」が多いのでしょうか?
具体的な理由はわかっていないようで、番組でははっきりとは述べられませんでしたが、運動と食事が関係しているということはわかっています。食事は、DHAを多く含む青魚とレモンの組み合わせが「AIM」を増やすようです。
運動については、あくまでも私の推測ですが、
- 有酸素運動で一日必ず全身の隅ずみまで血液を巡らせている
- 心肺強化している
- 筋肉量が多い(以前NHK番組で、筋肉は免疫をつかさどる臓器であることがわかってきたと言っていました)
以上が関係しているのではないかと思います。
ちょくちょく青魚にレモンを添えた食事をとり、筋肉を落とさないような強度の有酸素運動が、老化防止になり長寿の秘訣のように思います。また、一日を意欲的に過ごしているという、メンタル的な部分も大いに関与しているでしょう。