女子長距離選手の約20%に、90日間以上継続して月経がない「続発性無月経」が発症されると言われており、運動をしていない人の発症率、約2%を考えると、いかに高い数値かがおわかりいただけると思います。
原因は
1 精神的・身体的なストレス
2 摂食障害
3 体重(体脂肪)の減少
4 ホルモンバランスの異常
などが考えられます。
体脂肪率と月経異常の関係については、体脂肪率が減少するほど月経異常が起きやすいことが、既に証明されており、長距離選手にとっては、避けようのないことなのかもしれません。
現役を退いたり、運動強度を落としたりすることで、正常に回復する場合が多いようですが、続発性無月経が続くようだと、卵巣からのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少し、骨粗しょう症や疲労骨折を起こしやすいため、一度、専門医の診察を受けるようにして下さい。