スポーツ障害と治療

恥骨の疲労骨折

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ランナーに多くみられる疲労骨折は、脛骨、中足骨、腓骨、恥骨の順に多く、今回は私自身が50才を過ぎて初めて経験した、恥骨の疲労骨折について解説いします。

<発生のメカニズム>

  1. 股関節の伸展時(太ももが後方へ)坐骨後面に付く大内転筋、屈曲時(太ももを上げる)恥骨前面に付く内転筋による牽引作用により、恥骨坐骨結合部に張力負荷がかかる
    ※脛骨の疲労骨折は圧縮負荷によるもの
  2. 骨盤に過重負荷をかけた場合、骨盤に変形が起こり、特に恥骨坐骨結合部や恥骨櫛に負荷がかかる

<痛みの特徴>

  1. 患部の圧痛と内ももに放散痛がある
  2. 腹直筋に放散痛がある
    ※放散痛:原因となる部位から離れた部位に感じる痛みのこと

<特徴>

女性に多いのが特徴です。女性は男性に比べて骨盤がもろく、またランニング時に過伸展(太ももを後方へ引く動作)傾向が強く、伸展負荷がかかりやすいためです。

<治療>

練習は控えめにして、内転筋のストレッチや患部の超音波や微弱電流などの保存療法をする。だいたい3~4ヶ月が復帰の目安。鍼治療も効果あり。

 

私は、55才の時にかなり調子が良かったので、ついつい現役時代の勢いで練習を繰り返した結果(20キロを精一杯走った時に折れたように思います)、翌日の朝から痛みが出だして、治療を続けながら、患部を気にしなくてもよくなるまでに2年かかりました。

患部の痛みのあるうちは、周りの筋肉との協調性がとれないため、かなりパフォーマンスが落ちます。

1年以上治らない人もいると思いますが、私は2年を目前として鍼治療で一気に治りましたので、諦めず頑張ってください。

恥骨の疲労骨折でお悩みの方は、ぜひ一度、当院にお越しください。

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田中はりきゅう接骨院

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