6月24日、第33回サロマ湖100kmウルトラマラソンにて、風見選手(35)が6時間09分14秒(3分42秒/km)で優勝し、20年ぶりに世界記録を更新しました。
風見選手のベストタイム(10000m:29分台、フルマラソン:2時間17分台)を考えると、逆にこのくらいのタイムを持っていれば、100kmも6時間09分台で走れると考えた方が良いのかなと思います。いずれにしても、凄い記録に間違いありません。
そこで、過去3年間のサロマ湖100kmの記録を眺めていて、「ウルトラマラソンに適した年齢があるのではないか?」と気づきました。
<30回大会 男子100km>
- 18才~24才 1位 9時間08分台
- 25才~34才 1位 6時間47分台 (2位 7時間57分台)
- 35才~44才 1位 7時間20分台
- 45才~54才 1位 7時間32分台
- 55才~64才 1位 8時間33分台
- 65才以上 1位 9時間05分台
<31回大会 男子100km>
- 18才~24才 1位 6時間45分台(特別1位と2位が45分台で、3位は8時間44分台)
- 25才~34才 1位 7時間02分台(2位 7時間59分台)
- 35才~44才 1位 7時間07分台
- 45才~54才 1位 7時間57分台
- 55才~64才 1位 8時間19分台
- 65才以上 1位 9時間09分台
<32回大会 男子100km>
- 18才~24才 1位 8時間45分台
- 25才~34才 1位 7時間28分台
- 35才~44才 1位 7時間17分台
- 45才~54才 1位 7時間49分台
- 55才~64才 1位 8時間08分台
- 65才以上 1位 10時間24分台
この結果からわかることは、ウルトラマンに適した年齢は、上から順に「35才~44才」、「25才~34才」、「45才~54才」、と言えそうです。
6位までのタイムを追跡してみると、その傾向はさらに顕著です。18才~24才は、100kを走る意味と精神力が育っていないため、速く走れる人も限られると思われます。それに対して、30才~45才のランナーは、そこそこマラソンの実績も積み、それとともに養われた精神力がピークを迎える時期だということでしょう。女子ランナーについても、同じ傾向にあります。
当クラブでは、基本的にフルマラソンの記録向上が目的ですが、ウルトラマラソン(100K)を走るメンバーもいます。今後は、益々ウルトラマラソンが盛んになることが予想されるので、適性があれば、本人の自己実現のためにウルトラマラソンをメインに考えていくことも良いのではと思っています。