ランニング理論

市民ランナーがトラックレースで力を出すために

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当クラブの選手たちは、平日夜のスピード練習と日曜日の距離走を週一回ずつロードで行っていますが、これまでに出場したトラックレースでは、なかなか力が出しきれません。

なぜでしょうか?その原因と対策について考察してみます。

インターネットで調べてみると、トラックレースとロードでは「着地の仕方を変えろ」「骨盤の動きを変えろ」など、フォームについて手直しを必要とする記事が目立ちます。

しかし、私の経験上、フォームの違いについて考えたことは一度もなく、それでもトラック、ロードのいずれも力を出し切れたように思います。

それでは、フォーム以外で考えられる原因を考えてみましょう。

<原因>

  1. トラックでの練習をやっていない
    1. 周回コースが単調なため距離感がつかめない
    2. 着地の衝撃が柔らかく、ロードと感覚が違う
    3. ゆえに、ペースがつかめない
  2. 夜にスピード練習をしている場合、普段と昼間のトラックではペース感覚が違う
  3. 自分より速いランナーの姿が先まで見えるため、自分のペースが維持できない

といったことが考えれます。

では、それぞれの項目について対策を考えます。

<対策>

  1. トラックの練習を取り入れる
  2. 明るい時間帯にもスピード練習をする
  3. スピード練習の中に、設定タイムを刻むメニューを入れる

<結論>

ロードでは、「先々の景色(建物や看板など)」をポイントにして走りますが、トラックの周回コースでは同じ景色の繰り返しになるため、その違いがペースメイクをしにくくしているのではないかと思われます。

やはり、トラックに慣れることにつきますが、トラックレースを幾度か経験することで、ロード練習だけでもトラックレースに対応できるようになるはずです。

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