当クラブの選手たちは、平日夜のスピード練習と日曜日の距離走を週一回ずつロードで行っていますが、これまでに出場したトラックレースでは、なかなか力が出しきれません。
なぜでしょうか?その原因と対策について考察してみます。
インターネットで調べてみると、トラックレースとロードでは「着地の仕方を変えろ」「骨盤の動きを変えろ」など、フォームについて手直しを必要とする記事が目立ちます。
しかし、私の経験上、フォームの違いについて考えたことは一度もなく、それでもトラック、ロードのいずれも力を出し切れたように思います。
それでは、フォーム以外で考えられる原因を考えてみましょう。
<原因>
- トラックでの練習をやっていない
- 周回コースが単調なため距離感がつかめない
- 着地の衝撃が柔らかく、ロードと感覚が違う
- ゆえに、ペースがつかめない
- 夜にスピード練習をしている場合、普段と昼間のトラックではペース感覚が違う
- 自分より速いランナーの姿が先まで見えるため、自分のペースが維持できない
といったことが考えれます。
では、それぞれの項目について対策を考えます。
<対策>
- トラックの練習を取り入れる
- 明るい時間帯にもスピード練習をする
- スピード練習の中に、設定タイムを刻むメニューを入れる
<結論>
ロードでは、「先々の景色(建物や看板など)」をポイントにして走りますが、トラックの周回コースでは同じ景色の繰り返しになるため、その違いがペースメイクをしにくくしているのではないかと思われます。
やはり、トラックに慣れることにつきますが、トラックレースを幾度か経験することで、ロード練習だけでもトラックレースに対応できるようになるはずです。