雑記

福岡国際マラソンを見て思う

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2017年12月3日(日)、日本マラソンファンなら誰しもが注目した福岡国際マラソンが開催されました。

《結果》

  • 優勝 モーエン(ノルウェー) 2時間5分48秒
  • 2位 キプロティク(ウガンダ) 2時間7分10秒
  • 3位 大迫 傑(ナイキオレゴンプロジェクト) 2時間7分19秒
  • 6位 上門(大塚製薬) 2時間9分台
  • 7位 竹ノ内(NTT西日本) 2時間10分台
  • 13位 神野(コニカミノルタ) 2時間12分台

 

数日前、TV番組「報道ステーション」で3位大迫選手と13位神野選手の話題が取り上げられました。
大迫選手の練習は、企業秘密にあたるため詳細は明かされていませんが、科学的トレーニングを重視。
一方、神野選手は大学時代から取り入れているフィジカルトレーニング(体幹トレーニング)を充実させ、さらに日本式トレーニングと言っても良いと思うが、距離(時に70K)を走り、肉体と精神を鍛えた。

どちらに軍配が上がるのか!?

結果は見ての通りですが、神野選手が悪いというわけでなく、大迫選手の何が良かったのかを考察してみたいと思います。

まず、走り方。フォアフット走法が身についているということ。この走り方は、アフリカの選手に特徴的な走り方でつま先から着地するというもの。科学的には、エネルギーの消費が抑えられることがわかっています。ただ、一度真似をしてみるとわかりますが、そんな簡単にはできません。アフリカの選手達は回りの環境が不整地や起伏が多いために、自然に身についているということです。
この、フォアフット走法が身についたことで、スピードがついた。現実に近年、3000m・5000mの日本記録を更新しています。

次に、環境。フィジカルトレーニングも、スポーツメーカーがサポートしています。専門のスタッフが何人もいて、個人のプログラムを組んでいるようです。精神面では、ナイキからの収入とレースの賞金で家族を支えているため、ハングリー精神もあるように思います。さらに、周りにいる選手が世界レベルの選手であることも大きな要因です。チームのトップコーチが元マラソン世界記録保持者「アルベルト・サラザール」であるということは、経験値としても充分です。

大迫選手は、この成果主義の厳しい環境の中に飛び込み、チームで考え貫かれたトレーニング方法で練習し、結果を出したということです。
本人も「トレーニング方法に間違いはない。今後もこれを継続していく。」と言っていますが、疑いようのない事実です。このような、環境とトレーニング方法が良かったのでしょう。

日本人はどちらかというと我慢強く根気があり、裏をかえせば頑固で曲げない部分が多いように思います。
しかし、日本のマラソン界もここ数年かなり停滞しています。大迫選手が一歩抜け出したということで、「今までの常識を常識とせず、柔軟な頭でマラソントレーニングを考える時が来た」と感じました。

タカマラソンクラブも、近々新しいトレーニングを取り入れて、伸び悩んでいる選手の突波口にしたいと思います。

 


Suguru Osako - Rio 2016大迫 傑(おおさこ すぐる、1991年5月23日 – )は、東京都町田市出身の陸上競技選手。専門は長距離種目。町田市立金井中学校・佐久長聖高等学校卒業、早稲田大学スポーツ科学部卒業、ナイキ・オレゴン・プロジェクト所属。マネジメントはアミューズ。第26回ユニバーシアード男子10000m優勝者、ハーフマラソンのアジアジュニア記録、2013年カーディナル招待10000mにて日本人学生新記録を樹立。3000m及び5000mの日本記録保持者。 wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%BF%AB%E5%82%91

 

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