9/8 ダイヤモンドリーグ(DL)ブルュセル大会(ベルギー)5000mにおいて、自身が持つ5000m日本記録(14:37:98 2023世界選手権8/27)を再び8秒更新する14分29秒18の日本新記録を樹立しました。
最初に聞いた時の感想は「本物だ!」です。
世界選手権での日本記録はもちろん凄いインパクトがあり「世界に近づいているな」という印象でしたが、さらに更新するのは「難しいか、だいぶ先だろう」と思っていたので、今回のレース運びと記録を見る限り「世界のトップレベルに仲間入り」したと思います。
日本の長距離界は、私の知る限り30~40年前から男女を通じ、アフリカ勢には1500m~10000mまでトラックでは勝負にならない現実があり、先行きも明るいものではなかった。
私も、筋肉を構成する蛋白質の違いや、高地で育った有酸素能力に違いがあり、勝負するのは無理ではないだろうかと思っていました。
ところが、今回、田中選手が世界の仲間入りを果たしたという事は、やり方次第では、日本人でも勝負できる、できたということです。
彼女のコーチング、練習方法など、あまり公にされていないので、よくわかりませんが、「既定路線のトレーニングではない」ことは想像できます。
おそらく、これから日本の長距離界は一気に加速するでしょう。
彼女の活躍は、驚きをこえて「こんな日がくるんだ」です。
「ありがとう」と言いたいですね。