全体的には不調に終わった印象は否めないが、その中でも女子の松田選手、男子の山下選手について私の感想を述べたいと思います。
松田選手は、最初から足を引きずるような走りで「ケガをしているのかな」と見ていましたが、途中解説でケガが治りきっていないままの出場を知りました。出場したことに賛否両論出ていますが、出場を決めたのは本人とコーチとの話し合いなので、ノーコメントにします。
松田選手のマラソン歴を見てみると、マラソン8回出場で2時間20分~23分台を5回、優勝5回。
安定性抜群です。さらに、今までの走りを見ていて、淡々と一人で独走できるタイプ。
メンタルの強さが伺えます。
気温の上がる今回のようなサバイバルレースでは、彼女の良さが必ず生かせるはず。ケガのない完璧な状態での走りが見たかったというのが、卒直な私の感想です。
山下選手は、とにかく惜しかった。残り2キロで5位、ほぼ入賞を確定、ところが突然のふくらはぎの痙攣により失速12位でゴールしました。
ただ、残り2キロ地点で先頭との差は1分くらいだったので、大健闘です。
彼のマラソン歴を見てみると、2021.2 びわ湖毎日 2:08:10 / 2022.2 大阪マラソン 2:07:42 /
2023.3 東京 2:05:51
こちらも安定感抜群です。
本人曰く「内臓が強い」
さらに、大学時代の監督もコメントしていましたが、「暑さに強い」、タフなランナーであることも伝わってきました。
だから、今回のような暑さの中でも力を発輝できたということですね。
ニューヒーロー誕生と言っても過言ではありません。
今後の彼の走りに注目したいと思います。
最近、オリンピック、世界選手権でのマラソンを走る環境が、やたら気温が高い気がします。
MGC予選に加えて、本番での環境で力を発輝できる選手の選考ができないものかと考えてしまいます。