写真の鎌田 義勝さん(36)は、 当院の患者さんで、マラソンランナーです。
目標は 「サブ3」と聞いていましたが、ここ最近、サブ3どころか、一気に記録を縮めていたので、本人にその要因をインタビューしました。
< 鎌田さんの記録推移>
2018.11 おおがきハーフ 1時間23分20秒
2019.3 ソウルマラソン 3時間06分59秒
2019.10 富山マラソン 2時間56分19秒
2019.11 いびがわハーフ 1時間20分38秒
2019.12 防府マラソン 2時間51分53秒
<Q&A>
Q.昨年の3月までは3時間06分台ですが、10月の富山では初サブ3、さらに12月の防府では、一気に2時間51分台にまで記録を縮めました。練習は何か変えましたか?
A.昨年の5月に読んだマラソンの記事に刺激を受け、そんなに休まなくてもいいのではないかと練習を変えたら、記録が出だしました。それまでは、週3~4日の練習で、インターバルもやらず、ビルドアップ走が主な練習です。月間距離は250~300Kくらいです。
5月以降は、週6日の練習にして、1日はインターバル1000m×10本(3分45秒)、週末は30キロ、月間距離は400Kくらいです。
これだけの、練習がこなせる体になったということだと思います。
Q.各大会でのシューズは、何を履いていましたか?
A.ソウルは、スカイセンサー(asics)。富山は、ペガサスターボ(NIKE)。防府は、ヴェイパ―フライ4%(NIKE)。
Q.筋トレやサプリメントの摂取はしていますか?
A.筋トレは、腹筋ロラーで10往復✕2セットのみ。サプリメントは、プロテイン、マルチビタミン剤、アミノ酸を摂取しています。
Q.練習する時間帯はいつですか?
A.朝4時半~5時に起きて、それから1時間半が練習です。
Q.陸上経験はありますか?
A.高校、大学と400mをやっていました。
Q.今後の目標を教えてください。
A.ハーフで1時間18分台、フルマラソンで2時間50分切りが目標です。
鎌田さんの回答は、記録を目指す市民ランナーの方には、とても参考になると思います。快く質問に答えて下さいましてありがとうございました。
以下は、私の感想です。
5月以降スピード練習を取り入れ、自然に月間距離も400Kまで距離が伸びたことが、記録を縮めた大きな要因で、マラソン記事がターニングポイントになっていますね。
シューズもいろいろ試し、カーボン入りシューズを履きこなしていることも、要因のひとつに違いありません。
また、陸上の経験者という事で、体の変化にも敏感であると同時に、筋トレやサプリメントなど、何が自分に必要なのかを、追及する姿勢がとてもいいと思います。
そして何よりも凄いのが、仕事上、早朝に練習をしなければならない状況の中、計画どおり練習をこなしているメンタルの強さです。マラソンは、日々の練習、メンタルの強さの勝負と言っても過言ではありません。
これだけのことをやり通した結果が 、 2時間51分だという事です。
最後に、鎌田さんにあえてアドバイスするなら、時々、インターバルの内容に変化をつける事。例えば1000mを5本~7本にしてスピードを上げてみるとか、3000m+2000m+1000mを1セットなどを取り入れてみるといいと思います。
5Kや10Kのレースにどれだけ出ているかはわかりませんが、5K、10Kのタイムを上げることも、とても大事です。年齢的にも、5Kや10Kのタイムがそのままフルマラソンにスライドするからです。
スピードがつくうちは、スピードをつけた方が間違いなく有利です。
ただし、スピード練習はケガのリスクが高まるので、注意を!
最近は、鎌田さんも意識されていますが、これだけの練習をすると、休養や体のケアも非常に大事になってきます。
「休養やケアも練習のメニューのひとつ」という気持ちで頑張ってください。