スポーツ障害と治療

マイクロカレント療法(微弱電流刺激療法)とは

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数年前から、スポーツ選手のケアやケガの治療に、マイクロカレント療法が取り入れられるようになりました。

この治療は、体に感じない100万分の1(マイクロ)の電流を肉離れ、捻挫、筋肉痛などの患部に当てることで、回復を促すものです。

ケガをすると、正常部から損傷部に損傷電流が流れ込み、損傷部位促進のためのエネルギー(ATP)の生成、蛋白質の合成が行われます。

これを人工的に作り出し、補完するものが、マイクロカレント療法です。

 

スポーツの現場では徐々に広がりを見せていますが、科学的な裏付けが追いついておらず、医療の現場には、あまり使われていないのが現状です。

当院では、5年ほど前からマイクロカレント療法を取り入れており、一定の効果を感じていますが、鍼治療のような即効性がないため、先行する治療の位置付けではありません。

一流のスポーツ選手が、疲労回復やコンディショニングに機器を購入して使用するケースが増えているようです。

個人的には、劇的な効果が出るものではないと感じており、市民ランナーであれば、ストレッチやスポーツマッサージによるコンディショニングで十分だと思います。

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