ランニング理論

呼吸法について

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「リズム良く、鼻から吸って口から吐く、吸う時より吐く時を意識しなさい。」

この言葉は、マラソンをやっている人なら一度は聞いた事があるのではないかと思います。しかし、この基本はLSDの練習などゆっくり走るときには意識できますが、インターバルやレースで速く走る時は、正直なところ鼻からだけ吸っていたら苦しくて仕方ないと思います。呼吸法については正解はありません、というのが私の持論です。

ちなみに私は、スピードが速い時には、鼻・口から吸って口から吐いてますね。リズムは一定ですが、意識しているわけではなく、自然にでき上ったものです。自分に合ったリズム、自然の呼吸法が一番楽で良いと思います。

ただ、ふたつだけ意識していることがあります。

ひとつ目は、速いペースで走っているときに息苦しく体が固まったように感じるとき。そんなのときは意識して肩の力を抜き大きく深呼吸を2回くらいします。そうすることで、酸素が体のすみずみまでいきわたり楽になります。

ふたつ目は、特に苦しくなってきたとき。そのときは背すじを伸ばして胸を張る姿勢を意識します。これは、胸郭を広げたくさんの酸素を肺に取り込むためです。意外といいですよ。

さらに大事なことですが、頚・肩・背中が良く凝る(張る)人は、定期的にケアして良い状態を保ってください。これは、胸郭を広げやすくするためです(呼吸筋を働きやすくするため)。以前、うちの患者さんで、なかなか練習のタイムが上がらないと相談にみえました。背中がガチガチに固まっていたので、そこをほぐしただけですぐ調子が戻りました。このようなことが意外とたくさんありますので、上半身のチェックもお忘れなく。

最後に、どんなに酸素をたくさん取り入れても、練習しなければ速くはなれませんよ。

 

 

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